夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2016-06-05から1日間の記事一覧

「戦場でワルツを」:帰還兵の失われた記憶を辿り、戦争の不毛さ、悲惨さをアートで伝える内省的なアニメーション長編ドキュメンタリー

「戦場でワルツを」(原題:ואלס עם באשי、英題:Waltz with Bashir)は、2008年公開のイスラエルの長編アニメーション&ドキュメンタリー映画です。アリ・フォルマン監督・脚本により、1982年のレバノン内戦に関してフォルマン自身の記憶を探りながら、戦争…