夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2016-05-14から1日間の記事一覧

「ザ・トライブ」:窃盗や売春を組織的に行う聾唖のコミュニティに巻き込まれた若者の葛藤を、全編、声・字幕なしでスリリングに描く

「ザ・トライブ」(原題:Plemya、英題:The Tirbe)は、2014年公開のウクライナ・オランダ合作のドラマ映画です。長編映画初監督とミロスラヴ・スラボシュピツキーが、主演のグレゴリー・フェセンコを含む全ての出演者にプロの俳優ではない聾唖者を起用、聾…