夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2016-05-09から1日間の記事一覧

「父の祈りを」:北アイルランド問題を背景に、愚直な父と放蕩息子の絆、冤罪とテロリズムへの怒りを描いた社会派ヒューマン・ドラマ

「父の祈りを」(原題:In the Name of The Father)は、1993年公開のイギリス・アイルランド・アメリカ合作の社会派ヒューマン・ドラマ映画です。1974年にIRA暫定派によって実行されたロンドンでのテロ事件であり、英国の司法界史上最大の汚点とされるギル…