夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2015-12-16から1日間の記事一覧

「誰でもない女」:ナチスの人口増加計画の元に生まれた女性の悲劇を描いたサスペンス・ドラマ

「誰でもない女」は2012年公開のドイツのサスペンス&ドラマ映画です。史実とハンネロール・ヒッペの小説「Eiszeiten」をベースに、ゲオルグ・マース監督・共同脚本、ユリアーネ・ケーラー、リヴ・ウルマンらの出演で、第二次世界大戦時に企てられたナチスの…