夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2015-12-13から1日間の記事一覧

「ショート・カッツ」:アルトマン監督がカーヴァーの9短編と1詩編を群像劇に再構成、人生の出来事の偶発性と反応の多様性を示唆する

「ショート・カッツ」(原題:Short Cuts)は、1993年公開のアメリカの群像劇映画です。「アメリカのチェーホフ」と呼ばれ、アメリカで最も愛された作家のひとり、レイモンド・カーヴァーの9つの短編と一編の詩を元に、ロバート・アルトマン監督が同時進行の…