夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2015-11-24から1日間の記事一覧

「ブラッド・シンプル」:コーエン兄弟のハードボイルドなデビュー作は、テキサスを舞台にした人間くさいクライム・スリラーだった

「ブラッド・シンプル」(原題: Blood Simple)は、1984年公開のアメリカのクライム・スリラー映画です。コーエン兄弟のデビュー作で、アメリカ南部の田舎町を舞台に妻の浮気が招く殺人事件を描いています。同年に北米各地の映画祭で披露され、1985年度のサ…