夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2015-10-23から1日間の記事一覧

「SWEET SIXTEEN」:犯罪の街に育った一途な少年のほろ苦い経験を暖かな眼で描く

「SWEET SIXTEEN」(原題:Sweet Sixteen)は、2002年公開のイギリスの映画です。スコットランドを舞台に、服役中の母親との明るい将来を夢見ながらもなかなか思い通りにならず、大人の世界を知る一途な少年の姿を、ケン・ローチ監督がリアルにほろ苦く描い…