夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2015-09-23から1日間の記事一覧

「ユージュアル・サスペクツ」:巧妙精緻な脚本、ケヴィン・スペイシーの好演、無名だったベニチオ・デル・トロが際立つ

「ユージュアル・サスペクツ」(原題:The Usual Suspects)は、1995年公開のアメリカのクライム・ミステリー&サスペンス映画です。5人の悪党が集まった犯罪計画の顛末を、回想で錯綜させながらトリッキーかつ巧緻な構成で描いています。アガサ・クリスティ…