夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2015-08-14から1日間の記事一覧

「嗤う分身」:閉塞した管理社会で願望が生んだ分身と三角関係に陥る男のブラック・コメディ

「嗤う分身」(原題:The Double)は2013年公開のイギリスの映画です。ドストエフスキーの小説「分身」(二重人格)を映画化したもので、優しくて内気な男が、自分と全く同じ姿をした男の出現によって翻弄される様を描いています。 「嗤う分身」のDVD(Amazo…