夢は洋画をかけ廻る

洋画のレビューや解釈、解説、感想、撮影地、関連作品などを掲載しています。タイトルは、松尾芭蕉最後の句と言われる「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」由来です。病に伏してなお、夢が枯野をかけ廻るとは根っからの旅人だったのですね。映画はちょっとだけ他人の人生を生きてみる、いわば人生の旅のようなもの。願わくば、芭蕉のような旅の達人になりたいものです。

2015-05-10から1日間の記事一覧

「アレクサンドリア」:宗教の狭間に殉じた女性科学者/哲学者ヒュアパティア

「アレクサンドリア」(原題:Ágora)は、2009年公開のスペインの映画です。西暦4世紀、キリスト教が定着し異教の排斥が行なわれ始めた時代のアレクサンドリアを舞台に、数学者、天文学者、哲学者であったギリシャ人女性ヒュパティアの半生を描いています。 …